土木事業部
第2話
ひとつの現場が終わった時のものすごい達成感
――福家さんと高口さんはなぜこの仕事を選んだんですか?
- 自分はもともと鳶をやってたんですよね。それを辞めて、アルバイト情報誌でここの会社を知って。地盤改良のこととか何も知らなかったけど、先輩たちから教わりながら、どんどんのめり込んでいきました。
- 正直に言うと、僕の友達が社長の部下で(笑)前はトラックの運転手をやっていたんですけど、「こういう仕事があるんだけどどう?」と紹介されて、上京したいと思っていたタイミングでもあったので、ここに入社しました。
- 今もう22年目ですよね。
- そうですね。実際やってみると仕事も新鮮だし、いい人が多くて、アフター5も楽しく過ごせて。そうこうしているうちに責任のある仕事を任されるようになって、今に至ります。
――この仕事をする上でのやりがいを教えてください。
- 言葉で言うのはなかなか難しいけど…自分たちで工事した現場を車で走ったりすることがあるんですが、そういう時は「この下だよ!」みたいな。あとは現場ひとつ一つが終わった時の達成感もありますね。
- この仕事って、トラブルもつきものなんですよ。土の中を相手にしているので、それぞれの現場で条件が違う。だから事前に危険を想定して、きっちり準備して仕事をしなきゃいけない。
- そういうのを乗り越えなきゃいけないから、現場が終わった時の達成感もすごいんです。
――絶対に譲れないこだわりってありますか?
- 妥協しないことですね。後悔するのは嫌なんです。周りからしたら面倒くさいと思われてるかもしれないですが、ひと手間かけても、努力を惜しまない。次の日にやってもいいことって実は結構あるんですよ。でも、今やりたい。できることは、その日のうちにやりたいんです。
- あとは図面通りにやって上手くいく場合だけではないので、経験則から、臨機応変に対応することも大切ですね。
- あとはめちゃくちゃ細かいことですが、ビニールテープひとつ巻くか巻かないか、たったそれだけのことでも、悩んでこだわって、後悔しないようにしています。
――納得いくまでやりきることの大切さですね。
被災地での復興活動もしているそうですが、具体的にはどんなことを?
- 東日本大震災が起きたときは、防潮堤という大きな堤防を早急につくるのが課題でした。
- 汚染水が流れていくのを止めなければいけないということで、国から連絡をいただき、うちの会社ともう一社が活動にあたることになって。有志のメンバーで現地に行きました。
- 今でも、全国で防潮堤を建てたり、地盤を強化したりする活動は続けています。なかなかこういう仕事をする会社が地方にはないので、九州にまでチームで行ったりすることもありますよ。
<第3話につづきます>